月に手を伸ばせ、

届くわけなどなくとも。

君へ

君が事務所を辞めるという報道を見たとき、なんの疑いもなく、ガセだろうと笑っていました。絶対などあり得ないのに、わたしは、君があの場所を離れることは絶対にあり得ないと思っていたのです。

ですが君の口から、はっきりと、意思を聴いたとき、何がなんだかよくわからなかったです。涙も出ずに、ただただ信じられなくて、立ち尽くしたのは覚えています。

だって本当に、君の意思で君の大切で大好きな仲間から離れる事なんてないと思ってたんです。

でもよく考えれば君の意思以外で離れることもないと思います。どんな事があっても外的要素で離れそうになったって絶対もう意地でも離さなかったでしょうから。

 

応援したい。

いってほしくない。

 

ずっとずっと考えています。

あれからずっと矛盾を腹の中に抱えています。どっちもほんとうなんです。

未だに折り合いはつけられません。それも良いかなと思います。矛盾を抱えて生きていきます。

行かないでとか、帰って来てほしいとか、言っても叶わないと知っているから、君が大好きで、私も大好きな人達が、全力で止めて、全力で下手くそな笑顔で送り出したを知っているから、君が私たちのことを蔑ろにしたことなんてないことも知っているから。

 

だから笑っていてください。

幸せでいてください。

ちゃんと生きていてください。

あなたを、生きていてください。

 

でも出来ることなら、

また、歌を聴かせてください。

声を、聴かせてください。

 

私は何度も、君の声に救われたんです。

君は何度も、何人もの人間を救っていたんです。

 

自分勝手な願いでごめんなさい。

それでも、願わずにいられないんだ。

 

嫌いになれたらきっと楽なんだろうけど、でも好きなんです。

やっぱり声がひとつ足りないのは寂しいです。

 

でも、でもね、君の大事な、戦友で、親友で、悪友で、運命共同体で、かわいい後輩で、弟みたいな仲間たちはね、しっかり君の血を継いでました。

君の先輩はね、メールでやり取りしてるよ、って教えてくれました。

君の同級生たちはね、20年前の映像を見ながら懐かしそうに笑ってましたよ。

君の背中を見て育った子達はね、私たち以上に近いところでファンやってる彼らは、私たちの気持ちも汲み取ってくれるんです。

 

だから無理に前を向くのはまだ少ししんどいけど、ちょっとずつ、下向いたままでいいから、歩こうかなって思うんです。

どうなるのかはわからないけど。わからないから歩くよ。進んだ先に君が居てくれたら、こんなに嬉しいことはないよね。

 

年が明けたらこう叫ぶつもりなんです。

 

HELLO WORLD!!!!!!!”